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房州寿司の完全形態?特大サイズ江戸時代バージョン [野郎飯(男の手料理・ウチごはん)]

あー相も変わらず、野郎飯で房州寿司を作って食ってますw
今回は前回に引き続き、江戸時代サイズとでもいうんでしょうか、
早寿し誕生当時の、メガサイズ(デカ盛り?)で作りました

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大きさ比較のため、500円玉を置いてます

ネタは・・・
・マグロの赤身(房州弁でアカヅケ)
・スルメイカ
・サーモン
・お手製の厚焼き玉子

冷凍保存技術が今ほどなかった江戸時代、
マグロの赤身は漁船の上や港周辺以外では、早々食べることが出来なかったようで、
江戸の市中で出回っていたものは主にヅケマグロだったといいます
まーそこは房州!
房州は当時から「アカヅケ」などと方言で呼ばれてるように、
房総半島の寿司には、最初からマグロの刺身が載っていたのかもしれませんw
スルメイカは、スーパーに寄ったら1杯100円ちょいだったんで買ってきて、自分でさばいてネタに仕上げました
サーモンはアトランティックサーモンだったかな?30%オフだったんで、サクで買ってきました
玉子焼きは、一枚板状に焼いて、途中で真ん中から折りたたみ、厚焼きにしてます
砂糖とミリンのみで作ってます


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ご飯は2合、これで8貫しかできませんww
一般的な最近の江戸前寿司では、2合で28貫出来るところを8貫なんで、
まーこの房州寿司は、通常の3.5倍の大きさですね


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ちなみにデカいままでは今いち食べにくいんで、真ん中から包丁をいれ、半分にしました
江戸時代の寿司もこのように出していたところがあるようで、
こんな状態で二つに切って出されたのが、現在、2貫セットでお寿司が出てくる由来だということです

しかし、半分に切ってもこのボリューム!
この大きさで、館山市の房州寿司のお店「茂八」や「白浜屋」とようやく同じぐらいのボリュームです
そういう意味では、江戸時代創業の、あの茂八の寿司も、当時はエラい小ぶりだったんだなぁ・・・
(創業当時はこれぐらい大きかったのかな?)


以下、自分の家の房州寿司の寿司飯レシピを公開しときます
これは元々、鴨川生まれの母親が作る房州の味の、その記憶を元に、
自分がアレンジしているものです
千葉県の房州や南総、つまり安房や東上総のオバーチャン世代は、
冠婚葬祭などのたび、普通に各家庭で寿司を作ってたようでして、
自分もそんな中で育ってきたので、寿司は食べに行くというよりは家で作るもの、
もしくは隣近所からお裾分けしてもらうものって感じです
まー逆に、そんな地域柄だからこそ、房総半島南部では、
寿司屋はよっぽど旨くないと成り立たなかったんじゃないかな、とww


【房州寿司 寿司酢 ご飯2合の場合】
・砂糖 50g
・酢 70cc (米酢や粕酢推奨、粕酢とはミツカン三ツ判山吹など)
・粗塩 10cc (計量スプーン 5cc×2杯)
これがマストではありませんが「ベース」と言った感じです
様子を見ながら配合変えたり、酢の代わりに柚子を入れたりしています


【房州寿司の作り方】
お米をスシモードで炊いた後、寿司桶に広げ、
寿司酢をまわして、シャモジで切るように全体に混ぜていきます
ウチワで扇いでご飯を冷やしながらやるといいです
で、人肌以下に冷えたところで握ります!( ー`дー´)キリッ
この房州寿司の場合は、小さいダンゴ状にしてから俵型に整形してます
んで、山葵を軽く塗り、お好みのネタを載せて、
軽くシャリ玉と握り、形を馴染ませたら出来上がり!

お米に関しては、当時は長狭米がよいとされてきましたが、
個人的には「コシヒカリ」の方が美味しいと思いますw
また最近では、新しい品種の「フサコガネ」も、いい塩梅に寿司酢になじみウンマーです

あーちなみにですが、スシモードがない炊飯器でも問題ありません、
水をちょっとだけ減らして炊けば大丈夫!
寿司桶だって、なけりゃ大きめのボールでもOKです
ようは寿司酢とご飯をうまく混ぜられりゃいい
シャリ玉の大きさだって不揃いでもいいじゃないっすか、人に見せるわけじゃないしww
気になるなら、安いからシャモジポン!でも買えばいい!ww

寿司ってホント簡単で美味しい料理なんですけど、
寿司屋=高級ってイメージが異様に強いためか、
家庭で寿司を作る事自体、敷居が高く感じている人が多いように思います
カンタン!
そして安い!
もっとみんなで
ウチ寿司やりましょうよー!

(∩´∀`)∩
まーみんながご家庭で満足いく寿司を簡単に作れるようになると、
町の寿司屋がバンバン潰れちゃうんで、それはそれでよくないかもですがwww


あーそうそう、房州寿司の定義ですが、
昨今グルメな人らが然り顔で色々言ってたりしますけど、結局のところ、
房州や南総(安房や東上総)の地元に伝わる、
昔ながらの酢の塩梅の

ヤケに大ぶりの江戸前寿司
なんか見た目レトロ <重要

そして何より
房州辺りでフツーに喰える(喰えた)
単なる地元の江戸前寿司
ってところが正解じゃないでしょうかね

今の時代、無理やり外房や内房(東京湾)だけのネタを使わなくてもいいでしょうし、
然り顔で「長狭米じゃなきゃイカン!」とかいうモンでもないですしw
第一現在は、長狭米誕生以降、もっと寿司に合う美味しいお米は幾つも出てきております

江戸前寿司の発祥当初、海運などで房州でも江戸前の早寿しが早くに広がったものの、
当の江戸(東京)は、明治維新、そして戦中戦後を通じ、寿司が小振りになり、
寿司酢の塩梅も口当たりのやさしいものに移っていったのに対し、
房総半島南部では、その進化(?)が遅れ、というか、戦前のまま止まっており、
現在一般的な江戸前寿司との形態に、開きが出る結果となったんじゃないかな?と
まさに握り寿司のガラパゴスw
ガラケーならぬガラスーですね
ちなみに自分が子供の頃には「房州寿司」なんていう呼び名はありませんでした
酢がピシャッ!と効いてて、ひと口じゃ口に入らない大きさでしたが、
フツーに「江戸前寿司」と呼ばれてました(大多喜町の新寿司などが好例)
そして時代が経つうちに見た目や酢の塩梅の違いが大きくなったんで、
誰かが呼びやすく区分して言い出したのが始まりなんじゃないでしょうかね
それも最初は「房州の江戸前寿司」だったものが、
いつしか短くなって「房州寿司」となったんじゃないかと・・・(´Д`)

まーそんな一種曖昧ですらある呼称「房州寿司」ですが、
結果的に、発祥当初の江戸前寿司の形態を、今もさりげなく残しているという点は、
なんかロマンチックでカッチョイー感じすらします(´∀`)

そして自分は、この絶滅しかかっている房州田舎寿司の「魂」みたいなモンを残していきたいですねー
まーあくまで家庭や地域レベルでですけどねw
次世代に伝えたい、大切な故郷の「味」ってところでしょうか(・∀・)


以下、ウチ寿司用小道具 参考までに並べときますw

パール金属  幸ずし 寿司 しゃもじポン!  C-271

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