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桜の季節 弟「國男」の三回忌が終わった (´ω`) [フツーに日記]

あー、この前の土曜日、3月28日に、
田舎の菩提寺で、弟の三回忌を行いました
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弟 國男(くにお)が、長い闘病の末、息を引き取ったのは、2013年3月29日の21時
仕事から帰ってきた自分に、田舎の母親から
「國男が死んじゃったよ~」と、涙声の電話が入ったのを、今でも覚えてますわ
あれから丸2年が過ぎたのか、、いやはや、時の経つのは早いわ・・('∀`)
享年45歳でした

國男が亡くなる2日前の27日、
アパートでうつ伏せになって倒れているところを、介護の人に発見され、
急遽、安房地域医療センターに搬送され、そのまま緊急入院、
介護の人々と医療施設の間でかなりバタバタしたらしく、
母親のもとに、最初の連絡が来たのは、夜になってからでした
そもそも重度の半身麻痺で、館山市のグループホームに入っていたのに、
本人が突如、無理を言い出し、同市内で一人暮らしを始め出した時から、
万一の場合、つまり「ある日突然倒れて、発見が遅れる」という予測はしてましたが、、
まぁ何はともあれ「孤独死」にならず、病院に搬送されて良かった
平日、一日一回、様子を見に来てくれた介護関係の方のお陰です

國男は、長年の闘病のせいで、脳内に幾つも血腫が出来ており、、
今回、そのうちの一つの、脳の深い部分、間脳や小脳の辺りに出来た大きな血腫が破裂したことで、
人としての生命維持能力(心肺機能など)が著しく落ち、倒れてしまったようでして、
搬送された段階では、すでに意識はほとんどなく、重篤状態
明けて28日の朝、南総の実家から、母親は列車を乗り継ぎタクシーで病院に、
同じ日の夕方、今度は自分が仕事を早く切り上げ、
自宅に着いた後、車で館山道を一気に下り、夜9時過ぎに病院に着きました、

もうね、可哀想で可哀想で
体中に色んなパイプやらコードやらが巻き付いてて、
半分、口を開けて、昏々と眠ってるんですよ

でも自分が行ったとき、薄っすらと目を開けてくれてね
口をゆっくりとアウアウと動かして、なんか喋ろうとしてます
聞き取りにくいんですが、どうも「アニキ、来てくれたんだね」と・・
自分は「國男、國男、どうしたんだよオマエ、ダラシねーなε- (´ー`*)フッ」と
いつもの意味不明な年長さん特権のストロングスタイルトーク

でもね、さすがに自分もその様子見てて、とうとう國男にお迎えが来たんだな、と思いましたわ
発病してから25年、何度か危ない時はあったけど、それをギリギリで切り抜けてきたんですが、
今度ばかりはダメそうです
なんかそういうのって感じるんですよね

ヤツが、その自分の病気を苦にして、何度も「死にたい」「自殺したい」と言うたびに、
自分は足繁く、ヤツのとこまで車で一日がかりで往復し、
「(苦しくとも)皆それぞれ背負うものがある、 (投げ出さず)生きれるだけ生きろ!」
「それがお前の役目なんだ!」と、
國男の苦労を解るわけもないのに、ちょっとだけ先に産まれた兄貴権限で、
エラそうな説教を毎度無責任に言い放ち、
半強制的に怒らせては「生きる」ことに意地にさせ、頑張らせてたわけですが、
まー、この時ばかりは、そんなことも言えませんでした
そこには、病気と長年戦い、自分自身とも十二分に戦い、疲れ果てた男がいるのです
柄にもなく、自分は涙が出てました
そして自分は、國男の頭を撫でてやり
「國男、疲れたよな、もう家に帰ろう」
「こン辺りにゃー先祖が長く住んでたけンどよー、今のウチは◯◯◯(地名)だもんよー、
あっちにゃ母さんもみんなも居っかんなー」(極々親しい人の前では房州弁デフォルト)
・・と、言ってやりました
「だから早く治せよぉー、明日は来れねーけど、明後日また様子見に来(く)っかぁーさー」
そしたら國男は、眠そうに半分、目を開けながら、頷いたようでした
そしてまた目を閉じて、、そのままもう目を開けてはくれませんでした
自分はそこから大体2~3時間ほど、ヤツの手を握ってやったり、ヤツの頭を撫でてたりしましたが、
状態を医師に確認した後、日付も変わったんで、一先ず帰ることにしようと、外にでると、
そこには来たときは気付かなかった、桜並木の、その夜桜の美しいこと・・
安房地域医療センター施設内の、その照明に照らしだされた満開の桜の花びらが、
冷えた夜風が吹くたびに、まるで雪のように舞って、、
はっとさせられる風景、息を呑む美しさとは、まさにこのようなことなんでしょうね
「これが桜吹雪というヤツなんだな」と、自分にしては柄にもなく関心した記憶があります
しばらくその夜桜が舞う中、何するわけでもなく、ただ突っ立って眺めてました

そして「明後日見舞いに行く」という自分を待つことなく、
見舞いに行った翌日の夜に、弟 國男は亡くなりました

以来、自分は、「桜」というものがイマイチ好きになれません
あの時の國男のことを、あの時のどうにもならない思いも含め、
色々と思い起こさせてくれるからです

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(写真は近所のお寺の桜並木)

【関連日記】
弟の葬式

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