千葉県市川市の行徳は、その昔、成田詣でのお客でいつも賑わう行徳船場/行徳河岸がありまして、その船場のそばには古くから有名だった一軒のうどん屋さん『笹屋うどん』がありました 現在はその店跡が残されております そしてそのすぐ近くには『行徳ふれあい伝承館』があり、そちらの休憩処では、笹屋うどんの伝承にあやかってか、なんと『うどん』がいただけます!これがまた関西風のすまし汁で美味しいのです(゚∀゚)!
下の写真は『笹屋うどん跡』、この現代に残る建物は江戸時代の安政の頃に建てられたものだそうです

笹屋うどん跡には一つのモニュメント(?)が建てられており・・

そこにはステンレスにレーザー加工で掘ったと思われる、行徳船場の当時の絵が飾られています
よく見るとそこに『名物ささやうどん』と書かれてます(; ・`д・´)b


行徳船場の常夜灯が描かれてますね、現在の常夜灯は当時の場所から多少移動されておりますが、いずれにせよ当時の旧行徳街道沿いの賑やかさが目に浮かびます

笹屋うどん店に関しては、市川市のWEBサイトにも紹介分が書かれています 以下そのまま引用します

笹屋うどんと中山こんにゃく
http://www.city.ichikawa.lg.jp/cul01/1441000003.html 

 行徳の名物に「笹屋うどん」と「中山こんにゃく」がありました。「中山こんにゃく」は中山の法華経寺周辺で売られたものですが、その製造元が行徳で、1丁目から街道筋にかけて「中山こんにゃく処」の看板を軒並に出して製造していたようです。

 「笹屋うどん」は現在でも安政元年(1854)に建てたという店が残っています。この笹屋うどんは「快晴の時をえらんで干し、味はすばらしくよく、実に長くてほめ賞すること限りなし」とまで宣伝されました。また川柳には「音のない滝は笹屋の門にあり」「さあ船がでますとうどんやへ知らせ」「行徳を下る小舟に干しうどん」などとあり、当時の旅人が船を待つ間に笹屋でひと休みし、土産に干しうどんを持ち帰る姿が生き生きと感じれます。

 この笹屋には源頼朝が立ち寄ってうどんを食べた話が伝わり、またそのことを描いた屏風が残されています。さらに太田蜀山人が書いたというケヤキの大看板も残され、繁盛した時代を偲ばせています。屏風と看板は歴史博物館に展示されています。

(「市川散歩 No.4 行徳」より)


以下の四点の絵は、笹屋うどんのお店の横に飾られているものです これは主に文明開化の頃のものなんでしょうか、蒸気船が描かれてますね




以下、笹屋うどんに関する様々なURL
頼朝伝説の残る笹屋うどんや神輿店など歴史的建物のある風景
https://www.travel.smileandhappiness.net/sasayaudon.html
行徳の歴史を見てきた「笹屋うどん」と「頼朝伝説」
https://leahome.jp/contents/770
資料紹介“笹屋"の屏風
http://www.city.ichikawa.chiba.jp/net/kyouiku/rekisi/rekihaku/ronbun/koizumi/koizumi93.htm
行徳雑学館 うどんとそば
http://gyotoku-z.la.coocan.jp/shoku-udonsoba.htm

笹屋うどんは、江戸時代は行列ができる大繁盛店だったようですね、上記の絵や伝えられている話から考えると、噂以上に凄かったようだ、、いやー、一度マジに食べてみたかったです(´∀`*)ポッ
しかもその名の由来は、源頼朝公が石橋山で敗退し、安房に逃れた船が何とココ行徳に流れ着き(!)こちらでうどんをいただき、そのオイシサに喜んで、頼朝公の家紋『笹竜胆』にあやかり笹屋の名をいただいたということで、、そうなると笹屋うどんの発祥はなんと平安時代末期!!・・話が思いっきり逸れますが、それが事実ならその時代に房州の豪族だったウチの先祖の家紋(拝領紋)の伝承とか、その後に安房国から先祖も含め上総・下総連合で進軍してきてこの辺りを通過し鎌倉に幕府を開いた話はどーなっちゃうの!?って感じですがwww 頼朝公は当時は広く坂東の地、つまり現在の関東一帯で随分と慕われていたようで正に平清盛の圧政に対する希望の星だったんじゃないかと・・、だからこそ千葉県内では実際に彼の足跡がない地域でも、彼にあやかった伝承が受け継がれているんじゃないかと思われました、いすみ市や大多喜町など、頼朝公が実際に行ったことがない地域でも昔ばなしとして多々残っているぐらいです
※参考:房総レジェンド https://www.boso-legend.com/
いすみ市の昔ばなし /弓取り橋 ●大多喜町の昔ばなし /源頼朝と船子 /源頼朝と四つ石 /かぶとん

そしてこちらは行徳ふれあい伝承館の本体ともいえる『浅子神輿屋跡』
浅子神輿は行徳神輿で有名な3つの神輿屋のひとつです その秘められた重厚な歴史についてはまたいつか機会のあるときに・・

 ただ、行徳エリアを語る時に、こちら浅子神輿は避けて通れないほど近世・江戸時代以降の行徳では重要なスポットなのです! 詳しくはお神輿の町行徳の近世の歴史をば‥(´・ω・`)つ お神輿の町『行徳』とは? Town of Omikoshi [Gyotoku] / Town of portable shrine [Gyotoku]

そして『伝承館うどん』がいただける行徳ふれあい伝承館の休憩所

バス停の前にあります

店内の様子


お店の奥には行徳地域に関するグッズなどが売られていました

こちらがメニュー 全般的にリーズナブルで、地域の憩いの場としての価格なんでしょうね、そしてその中に見つけました!『伝承館うどん』!


オーダーは『伝承館うどんランチ』ゴージャース!! うどんの他には焼きおにぎり、ゼリー、アイスコーヒーまでついてます これで650円ならムッチャお得だと思うんです(*´з`)

伝承館うどん拡大 お揚げと天かすが入ってます、さしずめ『タヌキツネうどん』って感じかな?他にはホウレン草、刻みネギ、刻み海苔、そして懐かしのナルト!!

うどんの汁は出汁が効いたもので、この汁だけでいうなら大阪や神戸で食べた関西うどんに非常に近い味わいですね 少なくとも醤油味がベースの関東風ではないと思います、‥でもね伝承館うどんってね、マジに
(゚д゚)ウ-(゚Д゚)マー(゚A゚)イ-…ヽ(゚∀゚)ノ…ゾォォォォォ!!!!
なによりこのお値段でこの味とボリューム!私は大絶賛です!しかも単品で450円ですよ!このクオリティは、はなまるうどんと余裕で渡り合えます!<実は隠れはなまるファンです
行徳ふれあい伝承館さん、ごちそーさまでした!うどんが好きなウチのチビ娘にも今度食べさせてやりたいなーと思います!(・∀・)
笹屋うどんのうどんが、こちらの伝承館うどんに近いものだったかどうかは、21世紀の今では全く知る由もありませんが、、少なくとも江戸の名店のすぐそばで美味しいうどんをササッと食べられるっていうのは嬉しい体験です それにしても行徳ってササヤカに深いよなぁー、よい街だ( ´ー`)フゥー...

笹屋うどん跡
千葉県市川市本行徳36-17


行徳ふれあい伝承館(浅子神輿跡)
千葉県市川市本行徳35-7