見た目はあまり良くないですが、個人的には好きな我流の素麺や蕎麦の食べ方です
蕎麦や素麺の汁は、基本的に余計な具は入っていないものですが、こちらは具を煮たスープを、そのまま麺にかけていただくって感じで、大元は自分の家のお盆の『送り素麺』の再現から始まったものです


お盆が終わり、ご先祖さん達が黄泉の国に帰る際にお供えするそうめん、ウチでは甘めの汁で一緒に煮込んだ油揚げや葱などが入っており、これを椀に入れた素麺にかけてお供えします
どうもこれは千葉県南部の、安房地域でのお盆の風習のひとつらしいようで、、考えてみればウチの父も母もそれぞれ安房地域の南房総市(和田町)、鴨川市出身で、その流れのまま今の今までやってきた模様、
今のウチの実家の引越先である夷隅郡市界隈ではあまり聞いたことがないのですよ

まーそんな送り素麺ですが、自分の無駄に長い一人暮らしの間、味気ない素麺をもう少し栄養豊富で美味しくいただけないかと、、
そしてある時この「送り素麺」を思い出して我流で作り始め、長い年月の間で様々なバージョンUPを経て、現在では冒頭の写真のようになりましたw
具材は豚ばら肉、しいたけ、マイタケ、ブナシメジ、長葱、油揚げ(刻み揚げ)、それをカツオだしと昆布だし、生姜、醤油で作った汁で煮込みます、砂糖やミリンは一切使用してません
そして出来上がったこの汁を素麺や蕎麦、うどんや冷麦、お餅などにぶっかけていただくのです!
この汁ですが、その具などからもわかるようにコクや旨味が強く、そのおかげで温でも冷でもイケます
で、このちょっとバッチィ感じの郷土料理風な見た目やその具の内容から、自分は勝手にこの料理を『山賊そうめん/そば』と呼んでいます、山賊のオッサン達が大鍋囲んで山の中で作っていそうな感じですしねw

こちらは『そば』版、こっちもおいしいですよw