素敵だね、生きることって素敵だね

「素敵だね、生きることって素敵だね」

漫画「不思議な少年」第十一話　由利香（ゆりか）より 

生い立ちの不幸から始まり、その人生を踏み外した由利香は、警察官の拳銃を奪い無差別殺人を行う、 

そしてその死の間際、彼女が少年に言った（心の）言葉 

少年は、彼女の終焉の瞬間、彼女と共に彼女の心の中の世界に行った、
そこには彼女が常に切望したであろう、しかし決して生きている間には辿り着けなかった「暖かい穏やかな日常」があった、 

そこで彼女は、心から生きていることの素晴らしさを実感することができた
「素敵だね、生きることって素敵だね」 

この物語は、前出のマーク・トゥエインの小説「不思議な少年」をモチーフにした山下和美の漫画だ 

ここに出てくる少年は、人智を越えた存在であるサタン or ルキフェルという、神とも悪魔とも呼ばれるべきものであり、人間の営みに、常に斜めから介入してくる超思考体といえる

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