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大多喜町ではその昔、野良仕事の合間に畑に穴掘って湧いた天然ガスで日常的にお茶を沸かしていた!(;゚Д゚)スゲー [房総半島 外房 大多喜町]

あー、自分は実は所謂「郷土史」というのを読むのが好きなところがありまして・・
その町ごとの文化風習、そして歴史が淡々と書かれており、ヘタな物語読むより楽しいですわー
まー歴史ってーヤツは、そもそももう誰も二度と戻れない記憶や忘却の彼方の話でもあり、
実際に現在生きている我々が目にし手にすることができない、つまり情報の海の向こうの世界であります
そういう視点からは、SF小説などと何ら変わることがない絵空事のようにも思えるところもあり、
想像力豊かに眺めることもでき、とってもロマンチックな書物であるんですわ( ´ー`)フゥー...

で、相変わらず前置きが長引きましたが(ゲフンゲフン
千葉県夷隅郡大多喜町の郷土史「大多喜町史」を読んでて、一つ面白い「歴史」を知りました
KIMG0089s.jpg
簡単に書きますと、、少なくとも明治10年代より以前、
ことによったら江戸時代の大多喜町のお百姓さんは、
その野良仕事の合間、お昼休憩時などに田畑に小さな穴をあけ、
自然と吹き出す天然ガスに火をつけ、お昼の際などにお湯を沸かして利用していた、と・・
フツーに読むと
ほーん、で?(´・∀・`)
・・て感じでしょうが、、
冷静に頭の中でその情景を思い描くと分かると思うけど、
わりと「個性的」な日常ですよね
なんというか突っ込みどころが何気に多い!
そもそもこの時代、日本ではまだ天然ガスは一般化されておらず、
世間様でインフラとして利用され出したのは大正時代に入ってからです
でもそれよりずっと以前に、大多喜のお百姓さんたちが遥か昔から
日常的に天然ガスを利用されていたっていう事実って、なんだかちょっとワクワクしませんかw
つまり例を出すと、
野良仕事中のオッチャンが
あー、疲れた、休憩にすっぺ!
・・といい、
奥さんがおもむろに畑の隅っこを棒きれで浅く小さい穴を掘り堀りするわけですよ
そこにマッチ、この時代は多分火打石でしょうかね?それでカチッカチッと火花飛ばすわけです
そしたらその小さな穴からボワンっと青白い天然ガスの炎が上がるんです
そこにヤカンを無造作にドカッと載せて、しばらくするとグツグツ沸騰してくるって感じです
で、オッチャンはお弁当のオニギリとお新香を食べたあと
その天然ガスで沸いたお湯でお茶でも入れて、食後に飲むわけです!
あぁーやっぱお茶はアッタケーんがいいっぺよなー
ここんとこサミィーし疲れが取れっぺよー(´∀`*)ポッ
・・こんな感じ
なんだかおもしろく感じませんか?面白がってるのはオレだけかな?w
まー、こういう面白さを共有できる人って意外と少ないんですけどねー ァ '`,、'`,、('∀`) '`,、'`,、
(ちなみに日本の天然ガスの発祥は明治24年のこと、しかもこの大多喜町が発祥です)

その他、大多喜町史を読んでて面白かったもの
KIMG0088s.jpg
昔の夷隅郡(現 大多喜町、御宿町、勝浦市、いすみ市)の地図
これは書かれている地名などから、明治に入ってすぐの頃のものと思われますが、、
一般的な村落は丸(楕円)でその名が囲われておりますが、人口の多い村落は四角で書かれております
こうしてみると大多喜町には四角い村名表記が密集しております
つまり当時の大多喜町は、まさに南房総・外房地域の拠点の町だったんだなーと・・
現在の大多喜町はというと、その華やかなりし当時の面影はそこかしこに散見はできるのですが、
急速な老齢化や過疎化で、賑やかさがなくなって久しい、そんな寂しい状況です・・(;´∀`)

【関連URL】
房総レジェンド:太田卯八郎と千葉県初の天然ガス
http://www.boso-legend.com/story/0021/


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